今こそ知っておこう!あなたのまちの伝統的工芸品!Vol.35愛知県編

この記事では全国各地に存在する、全241品目(※2023年10月26日時点)の伝統的工芸品を都道府県ごとに紹介する連載シリーズです。いきなり全241品目に目を通すのは大変だと思うので、まずは自分の地元の伝統的工芸品を知るところから始めてみるのはどうでしょう。

第35回は愛知県編!それでは早速見ていきましょう!

この記事の目次

経済産業省が指定する伝統的工芸品とは

地元の伝統的工芸品を知る前に、「伝統的工芸品とは何か」というところから説明していきます。

まず、「伝統工芸品」とは長年受け継がれている技術や技法を用いて作られた工芸品のことをいいます。その数は各都道府県で指定されているものだけでも1,300品目を超えています。指定に統一のルールはなく、各自治体が独自のルールを設けて指定しています。一方「伝統”的”工芸品」とは昭和49年に制定された「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」に基づき、経済産業大臣の指定を受けた工芸品を指します。

詳しくは第1回の北海道編で紹介していますので、そちらをご覧ください。

愛知県の土地特性

愛知県は東三河、西三河、知多、名古屋、尾張の5つのエリアに分けられます。律令制(りつりょうせい)のもとで、尾張と三河の2国に分かれており、江戸時代まで続きました。現在も西部を尾張地方、東部を三河地方と呼んでいます。県庁所在地の名古屋市の人口は約230万人で、東京23区・横浜市・大阪市に次いで全国で4番目に多い数字です。

カエルくん

愛知県は織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3人の天下人を輩出した戦国三英傑の地だね!

経済産業省が指定する愛知県の伝統的工芸品

愛知県には15品目の伝統的工芸品があります。品目の多さはもちろんのこと、種類が豊富なことも愛知県の伝統的工芸品の特徴です。早速見ていきましょう!

有松・鳴海絞(ありまつ・なるみしぼり

出典:あいちの地場産業|https://www.pref.aichi.jp/sangyoshinko/jibasangyo/

江戸時代に、豊後から名古屋城築城のため職人が集まってきていました。その職人が着ていた絞り染めが施された衣服を見た竹田庄九郎が、絞の技法を用いて「九九利絞(くくりしぼり)」を作って売り出したのが始まりと言われています。

主な産地

告示

■技術・技法
1 縫絞にあっては、次の技術又は技法によること。
(1) 下絵には、青花等を用いること。
(2) くくりは、平縫い、山縫い又は巻縫いによること。この場合において、くくり部分は、均一に引き締めをすること。
2 巻上絞にあっては、次の技術又は技法によること。
(1) 下絵には、青花等を用いること。
(2) くくりは、平縫いにより引き締めをした後、「巻上げ」をすること。
3 皮巻絞にあっては、次の技術又は技法によること。
(1) 下絵には、青花等を用いること。
(2) くくりは、平縫いにより引き締めをした後、防染部分に「皮包み」及び「巻上げ」をすること。
4 三浦絞にあっては、次の技術又は技法によること。 くくりは、三浦絞台を用いて、1回糸巻きをした後、引き締めをすること。
5 鹿の子絞にあっては、次の技術又は技法によること。
(1) 下絵には、青花等を用いること。
(2) くくりは、鹿の子絞台を用いて、2回以上7回以下糸巻きをした後、引き締めをすること。
6 手筋絞にあっては、次の技術又は技法によること。
(1) 筋加工は、手筋絞台を用いて、生地に縦方向の折り目を付けた後、掛け糸巻きをすること。
(2) くくりは、「竜巻加工」によること。
7 蜘蛛絞にあっては、次の技術又は技法によること。 くくりは、蜘蛛絞台を用いて、「ひだ取り」部分の根元から「巻上げ」をすること。
8 板締絞にあっては、次の技術又は技法によること。
(1) 「板締め」は、生地を縦方向に三角形又は四角形に折り重ねること。
(2) 型紙は、三角形又は四角形のものとし、糸を用いて固定すること。
9 箱染絞にあっては、次の技術又は技法によること。 箱詰めは、「ひだ取り」をした後、糸を用いて箱染絞木箱に固定すること。
10 嵐絞にあっては、次の技術又は技法によること。 くくりは、「嵐棒」及び「ためし」を用いて「糸掛け」をすること。
11 村雲絞にあっては、次の技術又は技法によること。 くくりは、袋帯状に平縫いをした後、村雲絞台を用いて、「ひだ取り」をすること。
■ 原材料
1 生地は、絹織物又は綿織物とすること。
2 くくり糸は、綿糸、絹糸又は麻糸とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0204/

分類

染色品

指定年月日

1975年9月4日

常滑焼(とこなめやき)

出典:THE COVER NIPPON|https://thecovernippon.jp/

知多半島で採れる鉄分を多く含んだ陶土を使用することで、朱泥(しゅでい)と呼ばれる朱色の焼き上がりとなるのが常滑焼の特徴です。瀬戸・信楽・丹波・備前・越前と並び「六古窯(ろっこよう)」と呼ばれています。

主な産地

告示

■技術・技法
1成形は、ろくろ成形、押形成形又は手ひねり成形によること。
2南蛮手以外の無釉製品にあっては、「素地みがき」をすること。
3素地の模様付けをする場合には、彫刻、練り上げ、櫛目、印花、「飛びかんな」、はり付け、「虫喰い手」、指頭文、ろくろ目、削り目、化粧掛け、象がん、「型摺り」又は「松皮」によること。
4釉掛けをする場合には、浸し掛け、塗り掛け、吹き掛け、重ね掛け、流し掛け、「イッチン」又はろう抜きによること。この場合において、釉薬は、「灰失透釉」、「鮫釉」及び「なまこ釉」とすること。
5素地みがき、素地の模様付け又は釉掛けのいずれをもしない場合には、自然釉、「塩釉」、藻がけ又は火だすきを現出させること。
■原材料
1使用する陶土は、「富貴粘土」、「板山粘土」、「河和粘土」若しくは「頁岩粘土」、又はこれらと同等の材質を有するものとすること。
2釉薬に使用する長・けい石は、「猿投長石」若しくは、「三河けい石」又はこれらと同等の材質を有するものとすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0407/

分類

陶磁器

指定年月日

1976年6月2日

名古屋仏壇(なごやぶつだん)

出典:Creema|https://www.creema.jp/

名古屋仏壇は、宮殿御坊造(くうでんごぼうづくり)という豪華な構造、本体を支えている台の部分を高くする「みつまくり」と呼ばれる構造を備えているのが特徴です。木曽川・長良川・揖斐川(いびがわ)の氾濫から仏壇を守るために台を高くしたと言われています。

主な産地

告示

■技術・技法
1「木地」の構造は、「ほぞ組み」による組立式であること。
2なげしは、「直線なげし」又は「かぶとなげし」とすること。
3障子は、「通し障子」又は「花頭障子」とすること。
4台は、「みつまくり」を備えたものとすること。
5宮殿造りは、「肘木桝組み」によること。
6塗装は、精製漆の手塗りとし、「木目出し塗り」にあっては、「ろいろ仕上げ」をすること。
7蒔絵及び金箔押しをすること。
■原材料
1木地は、ヒノキ、ケヤキ、シタン、コクタン、ビャクダン、イチイ若しくはセン又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
2金具は、銅若しくは銅合金又はこれらと同等の材質を有する金属製とすること。
3漆は、天然漆とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0808/

分類

仏壇・仏具

指定年月日

1976年12月15日

三河仏壇(みかわぶつだん)

出典:Creema|https://www.creema.jp/

江戸時代に、矢作川から運ばれるマツ、スギ、ヒノキなどの良材と、猿投山(さるなげやま)で採れた漆を材料として、仏壇師である庄八家(しょうはちけ)が仏壇を製造したのが始まりと言われています。

主な産地

告示

■技術・技法
1「木地」の構造は、「ほぞ組み」による組立式であること。
2なげしは、「うねりなげし」、「かぶとなげし」又は「通しなげし」とすること。
3障子は、「腰付花子障子」、「通し腰付障子」、「花頭障子」又は「通し障子」とすること。
4宮殿造りは、「肘木桝組み」によること。
5塗装は、精製漆の手塗りとし、「木目出し塗り」にあっては、「ろいろ仕上げ」をすること。
6蒔絵及び金箔押しをすること。
■原材料
1木地は、ヒノキ、ケヤキ、ヒメコマツ、ホオ、イチイ若しくはセン又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
2金具は、銅若しくは銅合金又はこれらと同等の材質を有する金属製とすること。
3漆は、天然漆とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0809/

分類

仏壇・仏具

指定年月日

1976年12月15日

尾張仏具(おわりぶつぐ)

出典:経済産業省ウェブサイト|https://www.chubu.meti.go.jp/c31seizo/densan/chubu-densan/13owaributsugu/13.html

尾張仏具は、江戸時代初期から仏壇とともに名古屋城下において生産されはじめ、江戸後期には下級武士の内職として発展しました。分業制で製作が行われることが特徴です。

主な産地

告示

■技術・技法
1 仏像にあっては、次の技術又は技法によること。
(1) 木取りは、「木割法」による寸法決めとすること。
(2) 仏体の彫刻は、いずれかによること。
(イ) 寄木造りのものにあっては、荒木取り及び木寄せしたものを「荒取り」、「小造り」及び「内刳り」をした後、「仕上げ」をすること。
(ロ) 一本造りのものにあっては、荒木取りしたものを「荒取り」及び「小造り」をした後、「仕上げ」をすること。
(3) 塗装(木地にカヤ、ビャクダン又はクスノキを使用しているものに係る場合を除く)は、精製漆を手塗りし、「立塗り」、「呂色塗り」、「摺り漆塗り」又は「変り塗り」とすること。
(4) 彩色する場合は、「極彩色」、「木地彩色」又は「箔彩色」とすること。
(5) 蒔絵をする場合は、「消粉蒔絵」又は「研ぎ出し蒔絵」とすること。
2 木魚にあっては、次の技術又は、技法によること。
(1) 整形は、ノミや鉋を用いること。
(2) 中彫りは、「中彫りノミ」を用いて内部を刳り抜くこと。
(3) 音付けは、「音付けノミ」を用いて調整すること。
(4) 塗装は、精製漆を手塗し、「立塗り」、「呂色塗り」、「摺り漆塗り」又は「変り塗り」とすること。
(5) 彩色する場合は、「極彩色」、「木地彩色」又は「箔彩色」と すること。
(6) 蒔絵をする場合は、「消粉蒔絵」又は「研ぎ出し蒔絵」とする こと。
3 木花にあっては、次の技術又は技法によること。
(1) 型取りは、「型紙」又は「矩計」を用いること。
(2) 茎の軸曲げは、「さく割り」又は「熱間曲げ」によること。
(3) 荒彫りは、すくい彫りをすること。
(4) 金箔置き仕上げ又は箔彩色仕上げの場合は、箔下に精製漆を手塗りすること。
(5) 塗装は、精製漆を手塗し、「立塗り」、「呂色塗り」、「摺り漆塗り」又は「変り塗り」とすること。
(6) 彩色する場合は、「極彩色」、「木地彩色」又は「箔彩色」とすること。
(7) 蒔絵をする場合は、「消粉蒔絵」又は「研ぎ出し蒔絵」とすること。
4 木製仏具又は神具(仏像、木魚、木花を除く)にあっては、次の技術又は技法によること。
(1) 型取りにおいては「型紙」又は「矩計」を用い、組立ては「ほぞ組み」による組立式とすること。
(2) 塗装は、精製漆を手塗し、「立塗り」、「呂色塗り」、「摺り漆塗り」又は「変り塗り」とすること。
(3) 金箔置き仕上げ又は箔彩色仕上げの場合は、箔下に精製漆を手塗りすること。
(4) 彫刻は、ノミ又は彫刻刀などによる手彫りをすること。
(5) 彩色する場合は、「極彩色」、「木地彩色」又は「箔彩色」とすること。
(6) 錺金具製作は、「毛彫り」、「打出し」又は「地彫り」によること。
(7) 蒔絵をする場合は、「消粉蒔絵」又は「研ぎ出し蒔絵」とすること。
■原材料
1 仏像にあっては、次の原材料を使用すること。
(1) 木地は、マツ、ヒノキ、カヤ、ビャクダン又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
(2) 漆は、天然漆とすること。
2 木魚にあっては、次の原材料を使用すること。
(1) 木地は、クスノキ、クワ、ケヤキ又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
(2) 漆は、天然漆とすること。
3 木花にあっては、次の原材料を使用すること。
(1) 木地は、マツ、ヒノキ、サワラ又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
(2) 漆は、天然漆とすること。
4 木製仏具又は神具(仏像、木魚、木花を除く)にあっては、次の原材料を使用すること。
(1) 木地は、マツ、ヒノキ、ケヤキ、キリ又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
(2) 漆は、天然漆とすること。
(3) 飾り金具は、銅若しくは銅合金又はこれらと同等の材質を有する金属製とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0817/

分類

仏壇・仏具

指定年月日

2017年1月26日

豊橋筆(とよはしふで)

出典:ええじゃないか豊橋/豊橋市|https://www.city.toyohashi.lg.jp/

江戸時代に、京都の鈴木甚左衛門が吉田藩から招かれて、筆を製造したのが始まりと言われています。原材料の混毛に、水を用いて交ぜあわせる「練りまぜ」の工程を用いることが豊橋筆の特徴です。

主な産地

告示

■技術・技法
1火のしかけ及び毛もみには、もみがらの灰を用いること。
2「櫛上げ」をした後、「分板」及びはさみを用いる寸切りをすること。
3混毛は、「練りまぜ」によること。
4「おじめ」には、麻糸を使用すること。
■原材料
1穂は、ヤギ、ウマ、タヌキ、イタチ、シカ、ネコ、ムササビ、リス若しくはテンの毛又はこれらと同等の材質を有する獣毛とすること。
2軸の素材は、竹又は木とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/1002/

分類

文具

指定年月日

1976年12月15日

赤津焼(あかづやき)

出典:Creema|https://www.creema.jp/

 赤津焼の起源は、奈良時代に焼かれていた須恵器(すえき)だと言われています。「灰釉」「鉄釉」「古瀬戸」「黄瀬戸」「志野」「織部」「御深井」の7種類の釉薬(ゆうやく)が特徴です。

主な産地

告示

■技術・技法
1 成形は、「ろくろ成形」、「たたら成形」又は手ひねり成形によること。
2 素地の模様付けをする場合には、削り目、へら目、「たたき」、へら彫り、そぎ、透かし彫り、布目、「三島手」、印花、櫛目、はり付け又は浮かし彫りによること。
3 素焼きをしないこと。(「赤津山土」のみを使用したものを除く。)
4 下絵付けをする場合には、手描きによること。この場合において、顔料は、「赤絵」、呉須又は黄土とすること。
5 釉掛けをすること。この場合において、釉薬は、「織部釉」「志野釉」、「黄瀬戸釉」、「古瀬戸釉」、「灰釉」、「御深井釉」又は「鉄釉」とすること。
6 「織部釉」を使用したものにあっては、「栃しぶ抜き」をすること。
■原材料
1 使用する陶土は、「本山木節粘土」、「赤津がいろ目粘土」、若しくは、「赤津山土」又はこれらと同等の材質を有するものとすること。
2 釉薬に使用する長石は、「千倉」又はこれと同等の材質を有するものとすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0408/

分類

陶磁器

指定年月日

1977年3月30日

岡崎石工品(おかざきせっこうひん)

出典:石の相談所 いしたけ(石嶽石工業有限会社)|https://www.ishiya-ishitake.jp/

安土桃山時代に、岡崎城主田中吉(たなかよしまさ)が、城下町の整備のために河内・和泉の石工を招いたのが始まりと言われています。近くの山から良質の花崗岩がとれたこと、重い石工品を運ぶ水運が整備されていたことで、発展していきました。

主な産地

告示

■技術・技法
1使用する石材は、「こもりきず」又は「くさり」のないものとすること。
2型造りには、「のみ」、「たたき」、「こやすけ」及び「びしやん」を用いること。
3多重塔の相輪と笠の接合は、ほぞ接ぎによること。
4彫りは、「のみ」、「こべら」又は「びしやん」を用いる浮き彫り、筋彫り又は透かし彫りとすること。
5仕上げは、「こべら仕上げ」、「つつき仕上げ」、「たたき仕上げ」、「びしやん仕上げ」又は「むしり仕上げ」によること。
■原材料
原石は、岡崎花崗岩又はこれと同程度の品質の石とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/1102/

分類

石工品

指定年月日

1979年8月3日

名古屋桐箪笥(なごやきりたんす)

出典:愛知県|https://www.pref.aichi.jp/

江戸時代初期に名古屋城築城のために全国各地から集まった職人が、城下町で暮らすようになり、箪笥や長持(ながもち)を作るようになったのが始まりと言われています。他の産地の箪笥に比べ幅が広めに作られているのが名古屋桐箪笥の特徴です。

主な産地

告示

■技術・技法
1乾燥は、自然乾燥によること。
2使用する板材は、無垢板とすること。この場合において、板材の厚さは、天板、側板、たな板及び地板にあっては19ミリメートル以上、束板にあっては13ミリメートル以上、裏板及び引出しの底板にあっては7ミリメートル以上とすること。
3側板に対する天板の接合は、7枚組以上の前留め組み接ぎ、前留めあり組み接ぎ又は包みあり組み接ぎにより、側板に対する地板の接合は、7枚組以上の前留め組み接ぎ又は包み打付け接ぎ若しくは胴付き追入れ接ぎにより、側板に対するたな板の接合は、胴付き追入れ接ぎによること。
4引出しの部材の接合は、包み打付け接ぎ、組み接ぎ、あり組み接ぎ又は包みあり組み接ぎによること。
5とびら又は引戸を付ける場合には、次の技術又は技法によること。
(1)板物にあっては、板材の厚さは、19ミリメートル以上とし、芯材の枠の接合は、平留め接ぎによること。
(2)枠物にあっては、板材の厚さは、枠の部材にあっては19ミリメートル以上、戸板にあっては7ミリメートル以上とし、枠の部材の接合は、平留め接ぎ又は留形やといざね接ぎによること。
6側板と足との接合には、「足くぎ」を用いること。
7仕上げは、うずくりを用いるみがき及びやしゃぶしを用いる着色をした後、ろうみがきをすること。
■原材料
1木地は、キリとすること。
2くぎは、ヒバ製又はこれと同等の材質を有するものとする。
3金具は、銅、銅合金又は鉄製とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0617/

分類

木工品・竹工品

指定年月日

1981年6月22日

名古屋友禅(なごやゆうぜん)

出典:Creema|https://www.creema.jp/

江戸時代中期、尾張藩主徳川宗春(とくがわむねはる)の頃に、京都や江戸などから友禅師が往来し、技法が伝えられたことにより始まったと言われています。名古屋地方の質素倹約を気風とする土地柄を反映した「渋さ」が名古屋友禅の特徴です。

主な産地

告示

■技術・技法
1手描友禅にあっては、次の技術又は技法によること。
(1)図柄は、友禅模様を基調とすること。
(2)下絵は、青花等を用いて描くこと。
(3)防染をする場合には、「糸目糊置き」又は「伏せ糊置き」によること。
(4)「色挿し」、「足付け暈し」及び描き染めには、筆又ははけを用いること。
2型友禅にあっては、次の技術又は技法によること。
(1)型紙は、柿渋を用いて手漉和紙をはり合せた地紙又はこれと同等の地紙に友禅模様を彫刻したものとすること。
(2)「柄付け」は、手作業により柄合わせすること。
■原材料
生地は、絹織物とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0205/

分類

染色品

指定年月日

1983年4月27日

名古屋黒紋付染(なごやくろもんつきぞめ)

出典:Creema|https://www.creema.jp/

紋付とは、家紋の付いた着物や羽織のことで、主に礼服として着用されます。家紋の型を使って染める「浸染(ひたしぞめ)」、家紋をあとから手描きする「引染(ひきぞめ)」の2つの方法があり、引染では「トロ引黒染」や「三ッ引黒染」の技法を用いることが名古屋黒紋付染の特徴です。

主な産地

告示

■技術・技法
1「紋糊置き」は、次のいずれかの技術又は技法によること。
(1)浸染にあっては、「紋当網」を用いて紋型紙の両面貼りあわせをすること。
(2)引染にあっては、紋型紙及び「紙筒」を用いること。
2染色は、次のいずれかの技術又は技法によること。
(1)浸染にあっては、紅又は藍の下染をした後、本染をすること。
(2)引染にあっては、次のいずれかによること。
イ「三ッ引黒」による場合は、藍の下染をした後、植物性染料を主染料とし、これと媒染染料等により、それぞれ2回以上の引染をすること。
ロ「とろ引黒」による場合は、紅又は藍の下染をした後、「とろ引染」をすること。
3紋上絵をする場合は、手描き又は紋彫刻をした型紙を用いる刷り込みによること。
■原材料
生地は、絹織物とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0206/

分類

染色品

指定年月日

1983年4月27日

尾張七宝(おわりしっぽう)

出典:名古屋の伝統産業-技とこころ|https://nagoya-dentousangyou.com/index.html

江戸時代後期に、尾張国の梶常吉(かじつねきち)がオランダ船により輸入された七宝の皿を参考にして、改良を加え作ったのが始まりと言われています。七宝とは、主に金属の素地にガラス質の釉薬を焼きつけて装飾する技法です。

主な産地

告示

■技術・技法
1 素地成形は、次のいずれかによること。
(1) 鍛金にあっては、地金を金床に当て、木鎚又は金鎚を用いて成形すること。
(2) 「ヘラ絞り」にあっては、地金を木型又は金型に当て、これらを回転させてヘラ棒を用いて絞りこむこと。
2 素地の接合をする場合には、「ろう付け」によること。
3 施釉は、次のいずれかによること。
(1) 「植線」を行う場合には、区間された内外に、ほせ又は筆により釉薬を施すこと。
(2) 「植線」を行わない場合には、下絵にそって、ほせ又は筆により釉薬を施すこと。
4 仕上げは、砥石又は木炭等で研磨すること。
■原材料
1 使用する素地は、銅板又は銀板とすること。
2 「植線」に使用する材料は、銀線、真鍮線又は銅線とすること。
3 釉薬には、硅石、鉛丹、若しくは硝石又はこれらと同等の材質を有するものを用いること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/1410/

分類

その他の工芸品

指定年月日

1995年4月5日

瀬戸染付焼(せとそめつけやき)

出典:せと・まるっとミュージアム 瀬戸市観光情報公式サイト|http://www.seto-marutto.info/

江戸時代、瀬戸村の陶工である加藤民吉(かとうたみきち)が、九州で会得した磁器製造技術を持ち帰り普及させたことが始まりです。その後、絵師から絵付の指導を受け、中国風の絵画を施す技術などが加わり、今日の瀬戸染付焼の基礎が確立されました。

主な産地

告示

■技術・技法
1成形は、次の技術又は技法によること。
(1)ろくろ成形は、型打成形又は手ひねり成形によること。
(2)磁器にあっては、(1)に掲げる成型方法によるほか、素地が(1)に掲げる成型方法による場合と同等の性状を有するよう、素地の表面全体の削り整形仕上げ及び水拭き仕上げをする「袋流し成形」又は「二重流し成形」によること。
2素地の模様付けをする場合には、彫り、くし目、面取り、盛り上げ、はり付け、飛びかんな、印花、イッチン盛り、化粧がけ又は布目によること。
3素焼きを行うこと。
4下絵付けは、線描き、だみ、墨はじき、吹墨、つけたて、刷毛引き、掻落し又は布目によること。この場合において、絵具は、呉須絵具、釉裏紅、銹絵具又は正円子とすること。
5釉掛けは、流し掛け、浸し掛け又は刷毛ぬりによること。この場合において、釉薬は石灰釉、柞灰釉、青磁釉又は瑠璃釉とすること。
6本焼成は、ねらしを行うこと。
7上絵付けをする場合には、線描き、だみ、漆蒔き、刷毛引き、金銀彩又は金銀箔によること。
■原材料
使用する陶土は、猿投長石、本山木節粘土、本山蛙目粘土又はこれらと同等の材質を有するものとすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0409/

分類

陶磁器

指定年月日

1997年5月14日

三州鬼瓦工芸品(さんしゅうおにがわらこうげいひん)

出典:鬼瓦の世界|三州瓦工業協同組合 Official Site|http://www.sansyuu.net/index.cgi

三州鬼瓦工芸品とは、三州瓦の中で鬼の顔を模して作られた装飾瓦のことを言います。製品に釉薬をかけず、焼成後の高温状態の時に酸素を遮断して燻化を行うことで、「いぶし銀」と呼ばれる独特の発色と質感が特徴です。

主な産地

告示

■技術・技法
1成形は、付け土又は石膏型によること。
2素地の模様付けをする場合は、粗彫り、「シビ」又は「ミガキ」によることとし、金ベラ、木ベラ又は竹ベラを用いて行うこと。
3焼成は、いぶし加工をすること。
■原材料
使用する陶土は、三河粘土、山土、すいひ粘土又はこれらと同等の材質を有するものとすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0432/

分類

陶磁器

指定年月日

2017年11月30日

名古屋節句飾(なごやせっくかざり)

出典:名古屋の伝統産業-技とこころ|https://nagoya-dentousangyou.com/index.html

名古屋節句飾は、人形・幟旗(のぼりばた)類・雪洞(ぼんぼり)の3種類から成っています。東京・京都の二大産地の間に位置することから、東西それぞれの良さを折衷した様式が特徴です。

主な産地

告示

■技術・技法
1人形は、次の技術又は技法によること。
(1)「頭(かしら)・手足製作」は、「木彫」、「桐塑(とうそ)」又は「素焼」のいずれかによること。
(2)「上塗り」は、胡粉(ごふん)及び膠(にかわ)で上塗り胡粉(ごふん)を作り、三回以上塗り重ねること。
(3)「面相描き」は、次の技術又は技法によること。
(イ)眉(まゆ)は、面相筆を用いた「墨描き」又は糊(のり)で貼る「毛植え」をすること。
(ロ)唇は、筆を用いて「紅(べに)差し」をすること。
(4)「胴体製作」は、「針金打ち」、「接着式」又は「連結式」のいずれかによること。
(5)「衣裳(いしょう)付け」は、次の技術又は技法によること。
(イ)胴体と衣裳(いしょう)の間に木毛(もくめ)や綿を含ませて、箆(へら)等で形を整える「着付け回し」をすること。
(ロ)衣裳(いしょう)を釘(くぎ)又は糊(のり)等で型崩れしないよう固定すること。2幟(のぼり)旗類は、次の技術又は技法によること。
(1)「筒引き」は、渋紙製の筒から糊(のり)を絞り出して輪郭線を描くことにより防染すること。
(2)染めは、淡色から濃色へ「刷毛(はけ)染め」をすること。
3雪洞(ぼんぼり)は、次の技術又は技法によること。
(1)「骨作り」は、木を曲げるものにあっては、「鉋(かんな)引き」又は「熱曲(ねつま)げ木」によること。
(2)「内貼り」は、和紙又は絹をホヤの形状に裁断した後、内側から糊(のり)でたるみなく貼ること。
■原材料
1人形は、次の原材料を使用すること。
(1)頭・手足は、桐(きり)、桐(きり)粉若しくはこれらと同等の材質を有するおが粉又は陶土のいずれかとすること。
(2)毛は、絹、人毛、獣毛、綿又は麻のいずれかとすること。
(3)胴芯は、木、藁(わら)、桐塑(とうそ)又は素焼のいずれかとすること。
(4)衣裳(いしょう)に使用する生地は、絹、綿又は麻織物とすること。
2幟(のぼり)旗類は、次の原材料を使用すること。
(1)生地は、綿布(めんぷ)とすること。
(2)染色材は、綿布(めんぷ)への浸透性が高い有機顔料、化学染料又は天然染料のいずれかとすること。
3雪洞(ぼんぼり)は、次の原材料を使用すること。
(1)使用する材料は、松、朴(ほお)、檜(ひのき)又はこれらと同等の材質を有するものとすること。
(2)漆塗りをするものは、天然漆とすること。
(3)ホヤの内貼りに使用する材料は、和紙又は絹とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/20210115/

分類

人形・こけし

指定年月日

2021年1月15日

一度は行きたい関連施設

愛知県には16つの伝統的工芸品があることがわかりました。江戸時代の名古屋城築城の際に集まった職人に影響を受けた工芸品が多かったですね。それでは愛知県で伝統工芸を体験できる施設をご紹介します。

INAXライブミュージアム

出典:じゃらん|https://www.jalan.net/

INAXライブミュージアムは、千年の歴史を持つ六古窯の街、常滑市に位置するLIXILが開設する文化施設です。「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」の6館から成り、土とやきものの歴史や文化、美しさや楽しさを味わうことができます。

愛知県陶磁美術館

2025年4月1日にリニューアルオープンを予定している国内屈指の陶磁専門ミュージアムです。(陶芸館は2024年11月1日に先行オープン)展覧会を始め、作陶体験を行うことができます。

赤塚染工場

出典:赤塚染工場|https://akatsukasenkojo.com/

1954年(昭和29年)に創業した赤塚染工場では、染体験を行うことができます。赤塚染工場では、名古屋友禅の魅力を伝えていくために、地域での体験教室や学校での体験授業、イベントの出展などを行っています。

筆の里 嵩山工房

出典:【公式】愛知県の観光サイトAichi Now|https://www.aichi-now.jp/

嵩山工房は、⼯房を⼀般公開して⾒学や筆づくり体験を⾏っているほか、地元⼩学校での体験学習を通して、⽂化の継承にも⼒を注いでいます。太筆・細筆、ミニ筆ストラップ製作を通じて、豊橋筆の筆作り体験をすることができます。

高浜市やきものの里 かわら美術館・図書館(ミュージアム)

出典:高浜市やきものの里 かわら美術館・図書館(ミュージアム)|愛知県|https://www.takahama-kawara-museum.com/

1995年に「旧・高浜市やきものの里かわら美術館」は、日本で唯一の「瓦」をテーマにした美術館として開館しました。2023年に市立図書館の機能移転にともない「高浜市やきものの里かわら美術館・図書館」に名称を変更し、瓦のまちの資源を次世代に受け継ぐ美術館・図書館での体験を提供しています。

最後に

愛知県編、いかがでしたでしょうか?
伝統的工芸品に指定されている品目の種類の豊富さが愛知県の特徴です。愛知県にはあなたが今体験したい・触れてみたい伝統的工芸品がきっとあります!ぜひ次の旅先の候補に入れてみるのはいかがでしょうか。

カエルくん

名古屋城の金の鯱(しゃちほこ)見てみたいな〜

参考サイト/文献
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