11月といえば、、
毎年恒例の「KOUGEI EXPO(伝統的工芸品月間国民会議全国大会)」が開催される時期ですね!
伝統的工芸品月間国民会議全国大会は、経済産業省が伝統的工芸品に対する国民の理解とその一層の普及を目指し、昭和59年から、毎年11月を伝統的工芸品月間と定めて全国各地で開催しているものです。
引用元: KOUGEI EXPO in ISHIKAWA
今年で第41回目となるこの大会は平成24年以来、12年ぶり(4回目)に石川県で開催されました。
私たちは昨年の岡山大会に続き、今年で2回目の参加となりました。まだまだ41回のうち、2回しか参加していないので多くを語ることはできませんが「年によってこんなに雰囲気が違うのか!」との驚きや、すでに来年への期待が込み上げてきたので、今年の石川大会の様子をまとめてみたいと思います。明日、明後日に行こうか迷っている方、今年は難しいけど来年参加しようか検討している方の参考になれば嬉しいです!
楽しめること間違いなし!
石川県の伝統的工芸品は全部で10品目
会場に行く前に、経済産業省の指定する石川県の伝統的工芸品について少しだけ学んでみよう!
❶ 加賀友禅(かがゆうぜん)
❷九谷焼(くたにやき)
❸ 輪島塗(わじまぬり)
❹山中漆器(やまなかしっき)
❺金沢仏壇(かなざわぶつだん)
❻ 七尾仏壇(ななおぶつだん)
❼ 金沢漆器(かなざわしっき)
❽牛首紬(うしくびつむぎ)
❾加賀繍(かがぬい)
➓金沢箔(かなざわはく)
もっと詳しく知りたい人はこの記事を読んでね〜♪
■今こそ知っておこう!あなたの地元の伝統的工芸品!Vol.38石川県編
https://kaeru-kogei.com/ver_ishikawa/
「KOUGEI EXPO in ISHIKAWA」の会場はー箇所じゃない?
まず驚いたのが会場の多さ。昨年の岡山大会ではコンベックス岡山の一会場のみでしたが、今年はなんと10会場。
KOUGEI EXPO開催中の私たちの滞在期間は7日(木)と8日(金)の2日間。7日は記念式典のみで、イベントが始まるのは8日から!じっくりみたい気持ちもありつつも、全会場を回りたいなとの思いから、8日(金)は❶から➓まで全会場を回ることにしました!
かなりタイトなタイムスケジュールでしたが、全会場を回ることができました。
私たちの回った順路を時間軸に沿って振り返ってみます!(順路が参考になるかは不明ですが…)
また今回のKOUGEI EXPOにはスタンプラリーも!スタンプを3つ以上を集めて金沢駅近くの交換所に持っていくと、記念品と交換してもらえるのだとか!スタンプが埋まっていく様子もあわせてお楽しみください!
石川県立歴史博物館とは
石川県立歴史博物館は、かつて旧陸軍の兵器庫だった赤レンガの建物を改修して作られた国の重要文化財です。館内では、石川の歴史を古代から現代まで幅広く紹介していて、原始の工芸品や中世の一揆、参勤交代、近代のアート作品、現代に続くお祭りなどが展示されています。ジオラマや大画面の映像も使われていて、見て楽しみながら石川の文化を学べます。
ワクワクする入口…
会場内では伝統的工芸品の実演や制作体験が行われています。
こんなに細かいパーツを重ねていって、やっと一つの商品ができるのか..
やはり職人さんから直接お話を聞けるのは貴重な機会だなと実感しました。
作品をパッと見るだけではなく、制作過程を聞いてから作品を見るといろんなところに目が向くので感動が何倍にもなりますね。
石川県立美術館とは
石川県立美術館は、国宝である野々村仁清作の「色絵雉香炉(いろえきじこうろ)」など、石川県の歴史や文化に関わる美術品を展示しています。この美術館では、古九谷(こくたに)や加賀藩前田家に伝わる文化財、さらに石川県ゆかりの芸術家による絵画や彫刻、工芸品など、古いものから現代の作品まで幅広く展示しています。館内には、パティシエの辻口博啓(つじぐちひろのぶ)さんがプロデュースしたカフェもあり、美術鑑賞の合間に休憩することができます。また、2016年4月には、石川県立美術館広坂別館の横に「石川県文化財保存修復工房」が移転・リニューアルオープンし、実際の修復作業を見学することも可能です。
<特別展>「食を彩る工芸」が開催されています。
石川県立美術館にて、スタンプラリー初めてのスタンプをゲット!!
いしかわ生活工芸ミュージアムとは
いしかわ生活工芸ミュージアムは、石川県金沢市にある博物館で、石川県の伝統的な工芸品を展示しています。ここでは、加賀友禅(かがゆうぜん)や九谷焼(くたにやき)、輪島塗(わじまぬり)など、石川県を代表する36種類の工芸品を見ることができます。また、毎週土曜日と日曜日には、職人さんによる実演や体験コーナーがあり、実際に工芸品を作る体験もできます。
移動中すらも楽しめる、金沢の街並み。外国人観光客の方も多くいらっしゃいました。
いしかわ生活工芸ミュージアムにて、2つ目のスタンプをゲット!!
※入園料320円(大人)、100円(小人)がかかります。
兼六園とは
兼六園(けんろくえん)は、石川県金沢市にある日本を代表する庭園の一つで、日本三名園の一つにも数えられています。江戸時代に加賀藩の藩主が造り、長い年月をかけて完成しました。「兼六園」という名前は、中国の詩に由来し、「広大さ」「人里の静けさ」「人工美」「古びた趣」「流水」「眺望」の六つの優れた特徴を持っていることを意味しています。庭園内には、四季折々の美しい景色が楽しめるスポットがたくさんあり、春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪吊り(ゆきづり)と呼ばれる雪景色が見どころです。また、日本最古の噴水や、シンボルとして有名な二本の足を持つ灯籠「徽軫灯籠(ことじとうろう)」もあります。
園内には日本最古の噴水も。
園内の時雨亭では<企画展>「茶の心、工芸の心」が開催中です。
金沢21世紀美術館とは
金沢21世紀美術館は、「まちに開かれた公園のような美術館」をコンセプトにした石川県金沢市にある現代アートの美術館です。2004年に開館し、円形のユニークな建物が特徴です。館内には、レアンドロ・エルリッヒ作の《スイミング・プール》をはじめ国内外のアーティストによる多彩な作品が展示されています。無料で入れるエリアも多く、散歩や休憩など、誰でも気軽に訪れることができます。
地上1階フロアでは「日本伝統工芸士会作品展」や制作実演が行われています。
制作実演は地下1階フロアでも行われています。
金沢21世紀美術館でスタンプラリー3つ目のスタンプをゲット!
さて、次に「石川県政記念しいのき迎賓館」に向かおうと思ったのですが、美術館を出ると何やら面白そうな企画展を発見。その名も「発酵」
ついでに覗いてみることに…
日本の発酵文化の源流ともいわれる石川県の食文化に触れながら、楽しく「発酵」について学べる企画展でした。
能登半島地震からの復興のために、私たちができることを。
石川県政記念しいのき迎賓館とは
石川県政記念しいのき迎賓館は、1924年(大正13年)に竣工した旧石川県庁舎を改修し、2010年に開館した文化複合施設です。建物の正面は歴史的な意匠を残し、背面はガラス張りの現代的なデザインとなっています。館内には観光案内所、ギャラリー、レストラン、カフェなどがあり、特に旧知事室を改装したフレンチレストラン「ジャルダンポール・ボキューズ」では、歴史的な空間で食事を楽しめます。また、敷地内には樹齢約300年の「堂形のシイノキ」があり、国の天然記念物に指定されています。
石川県政記念しいのき迎賓館では「CRAFT MARKET」と「石川県指定・希少伝統的工芸品展示販売」が行われています。展示販売している事業者さん、組合さんが一番多いのはこの会場だったように思います。
泥染の体験もさせてもらいました!楽しかった!!
スタンプラリー4つ目のスタンプをゲット!!
四高記念公園とは
いしかわ四高記念公園は、石川県金沢市の中心部にある公園で、歴史的な建物や緑豊かな環境が特徴です。もともとこの場所には、明治時代に設立された旧制第四高等学校(通称「四高」)がありました。その後、学校の跡地を活用して公園として整備され、2014年に「いしかわ四高記念公園」としてリニューアルされました。ホットいしかわ公園内には、四高記念文化交流館やしいのき迎賓館などの文化施設が隣接しており、歴史と文化を感じられるスポットとなっています。
残念ながら、「いしかわ食のてんこもりフェスタ2024」は明日9日(土)から10日(日)までの二日間。
香林坊アトリオとは
香林坊アトリオは、石川県金沢市の中心部、香林坊にある大型のショッピングモールです。1986年に開業し、地元の百貨店「大和 香林坊本店」を中心に、さまざまな専門店が入っています。
香林坊アトリオでは、「職人継祭2024 in 金沢」が行われています。
ちょうどモデルの冨永愛さんのサイン会が行われていました。※内部は撮影NG
金沢中央観光案内所とは
金沢中央観光案内所は、金沢市の中心部にある観光情報センターです。尾山神社の近く、金沢ニューグランドビルの1階に位置しています。ここでは、金沢市内や石川県全域の観光情報を提供しており、外国語での案内も可能です。また傘や長靴、車椅子の無料貸し出しサービスも行っています。
金沢中央観光案内所では、石川県の若手工芸作家・職人の作品の展示・販売が行われています。
スタンプラリー5つ目のスタンプをゲット!!
金沢駅東もてなしドーム地下広場とは
金沢駅東もてなしドーム地下広場は、金沢駅の東口にある地下のイベントスペースです。地上の「もてなしドーム」は、訪れる人々を雨や雪から守るために設計された大きなガラスの屋根で、その下の階段を降りると地下広場にアクセスできます。この広場は約1,500平方メートルの広さがあり、音楽ライブやダンスイベント、展示会、物産展、ハンドメイドマーケットなど、さまざまなイベントが開催されています。
ついにゴールの金沢駅東もてなしドーム地下広場へ到着!
1日で全10箇所回り切ることができました!
スタンプラリーを集めて交換所へ持っていくと、景品へ交換してもらえます。
(ちなみに私たちは2名で交換に行ったのですが、抽選(ガラガラ)の結果、「九谷焼の豆皿」と「金箔屋さんのあぶらとり紙」でした)
「KOUGEI EXPO in ISHIKAWA」迷っているなら行くべし!
展示・販売・実演・制作体験・スタンプラリー、などなど全部楽しかったです!このような全国各地の伝統的工芸品が一堂に会する機会はなかなかありません。金沢エリアや小松駅周辺など街中にも「KOUGEI EXPO」の街路灯バナーがたくさんあり、街をあげてのイベントなんだと実感しました。
また、施設の方や職人さんたちも「来場者に楽しんでもらおう」「伝統的工芸品を知ってもらおう」という気持ちを感じ、すごく温かいイベントだなとも感じました。 KAERUも、もっともっと多くの方に伝統的工芸品を知ってもらえるきっかけづくりができるように頑張っていこうと強く思えた二日間でした。
最後に、この規模のイベントの企画・運営を行なってくれている関係者の方々や、遠方から展示・実演・販売で来場者を楽しませてくれる産地組合・職人・事業者の皆様に心から感謝いたします。 ぜひ皆さんも金沢へ足を運んでみてください!