【女子野球×伝統工芸】茨城ゴールデンゴールズの女子野球選手たちが笠間焼作りに挑戦!

「女子野球×伝統工芸 〜地元を旅する〜」と題して、女子野球選手が所属チームの地元の伝統的工芸品を体験する新企画が始まります。近年、女子選手の活躍が広がる野球業界。高校・大学・社会人クラブのチーム数が年々増加していることからも、盛り上がりが分かります。

  • 高校:5チーム(1997年)→49チーム(2022年)
  • 大学:7チーム→13チーム(2023年)
  • プロ野球球団:0→3チーム(2024年)

そして、実は伝統工芸業界でも女性の活躍が広がっています。

野球を続けることはもちろんのこと、興味のある地方へと移住するためにチームを選択する女子野球選手も少なくないと、女子野球メディアの元編集長からお話を伺ったことがきっかけとなり、本企画が立ち上がりました。

「地元に古くから存在する歴史や文化をよく知る老舗工房」と「地域に新たな風を吹き込む若き女性移住者」。この二つがかけ合わさることで、地域の活性化につながるのでは?と。地域活性化の一助を担う女子野球チームならではの活動、発信方法がきっと伝統的工芸品業界の救世主となるでしょう!

どんなシナジーが生まれるか、皆さんも想像を膨らませながら、本企画をお楽しみください!

本企画の第一弾は、2025年から単独チームとして活動を開始する「茨城ゴールデンゴールズ女子チーム」です。監督に野球女子のパイオニアである片岡安祐美さんを迎え、日本代表経験選手やNPB球団からの移籍選手も在籍し、2025年シーズンに活躍が期待されるチームです。

茨城ゴールデンゴールズ女子チームの皆さん

今回は、茨城県の伝統的工芸品の一つ「笠間焼」を岡田 桃香選手、六角 彩子選手、杉山 綸選手、志村 亜貴子選手、辻 彩夢選手、數田 彩乃選手、松木 紗綾選手、日下部 紫音選手の8選手に体験していただきました。

桧佐陶工房(ひさとうこうぼう):製作体験工房
今回、製作体験をさせていただいた桧佐陶工房さんは、笠間焼の産地・茨城県笠間市の静かな土地に佇む、陶芸体験の工房です。ろくろや手びねり、絵付けなど、土とじっくり向き合う時間を気軽に楽しめるのが魅力的。敷地内には、150年の歴史を刻む登り窯や、笠間を拠点に活動する作家たちの作品が並ぶギャラリーもあり、ものづくりの空気を肌で感じられます。
web:https://kasama-hisa.jp/

右手がギャラリー、左手が体験工房
バス停のモニュメントが場所を案内してくれます
敷地の奥にある登窯①
敷地の奥にある登窯②

製作体験の様子を紹介する前に、笠間焼について学んでみましょう!

この記事の目次

笠間焼(かさまやき)とは?

​笠間焼は、茨城県笠間市を中心に作られる陶器で、その歴史は約250年前の江戸時代中期に遡ります。​信楽(現在の滋賀県)で陶技を学んだ久野半右衛門が、笠間の地で良質な陶土を発見し、窯を築いたことが始まりとされています。​この地の土は鉄分を多く含み、焼き締めると丈夫で、日用品の器作りに適していました。

​江戸時代から明治時代にかけて、笠間焼は壺や甕(かめ)、火鉢などの実用品を中心に生産され、関東一円に広く流通しました。戦後になると、笠間焼は伝統を守りながらも、多様な表現を受け入れる土壌を育み、多くの若手作家や女性作家が活躍する場となりました。​その結果、自由で柔軟な作風が新たな魅力として親しまれるようになったのです。

カエルくん

「関東最古の窯元」は笠間焼の工房なんだよ!

話したいことはまだまだありますが、今回はここまで。笠間焼についてもっと知りたくなった人は、また別の記事でご紹介します!

それでは今回「桧佐陶工房」さんに体験させていただいた笠間焼「ろくろ体験」の様子をご覧ください!
記事の最後には選手の皆さんからのプレゼント情報も…!?

笠間焼ろくろ体験 in 桧佐陶工房

桧佐陶工房では「ろくろ体験」「手ひねり体験」「絵付け体験」の3つのコースがありますが、その中から今回は「ろくろ体験」を行いました。

工房の入り口にもバス停のモニュメントが
最大8名が同時に体験できる広々としたスペース
まずはスタッフさんから手順の説明を受けます
手順の説明をしながらお手本で一つ作ってくれます
あっという間に完成
スタッフさんのあまりの手際の良さに、みんなびっくり

今回の笠間焼ろくろ体験の大まかな流れはこちら

  1. 粘土の中心に穴をあける:両手を濡らして親指を使って真ん中に穴をあけます
  2. 広げて形を作る:穴を広げながら、お皿やお茶碗など作りたい形によって、口の広さや外側の高さを調整していきます
  3. 余分な水分を吸い取る:粘土が乾かないように、適宜手を濡らしますが、水分が多すぎた場合はスポンジで吸い取ります
  4. 糸で切り離す:お皿やお茶碗などの形が出来上がったら、専用の糸を使って粘土を切り離し、カニのポーズ(人差し指・中指)で粘土を掴み、隣の台に移動させます
  5. 器の色を選ぶ18色の中から好きな釉薬の色を選びます
  6. オプションを選ぶ:マグカップなど取手をつけたい場合は、後日スタッフさんが対応してくれます

当日の体験はここまで!その後スタッフさんが微調整して、焼き上がった器を後日郵送してくれるとのこと。(焼き上がりまでは約2ヶ月程度かかるのだそう)

それでは席に着いて、、、、

早速はじめていきましょう!!

笠間焼ろくろ体験の実際の様子

終始賑やかな選手の皆さん!

笠間焼体験 STEP1 粘土の中心に穴をあける

辻 彩夢選手
松木 紗綾選手

笠間焼体験 STEP2 広げて形を作る

 數田 彩乃選手
岡田 桃香選手

笠間焼体験 STEP3 余分な水分を吸い取る

日下部 紫音選手
志村 亜貴子選手、六角 彩子選手
數田 彩乃選手
杉山 綸選手

形が出来上がりました!

笠間焼体験 STEP4 糸で切り離す

 杉山 綸選手
日下部 紫音選手

カニのポーズで隣へと移します。

辻 彩夢選手①
辻 彩夢選手②
岡田 桃香選手①
岡田 桃香選手②

1作品目完成!
続いて2作品目!
(桧佐陶工房さんでは使う粘土の量や、体験人数や制作個数に応じてプランを設定してくれます)

皆さん次は何を作るのでしょうか…

松木 紗綾選手
志村 亜貴子選手
志村 亜貴子選手、六角 彩子選手
杉山 綸選手、松木 紗綾選手、日下部 紫音選手
數田 彩乃選手
岡田 桃香選手

皆さんどろんこになりながらも、楽しそう!

桧佐陶工房さんでは、体験者の好みに合わせた色で焼き上げてくれます。

笠間焼体験 STEP5 色を選ぶ

18色から好きな色を選べます
 どの色にするか悩む選手の皆さん

笠間焼体験 STEP6 オプションを選ぶ

取手を付けることで、マグカップやスープカップにすることも可能

これにて、笠間焼のろくろ体験は終了!

実際に出来上がった笠間焼

それでは選手の皆さんはどんな作品を作ったのかご紹介!

日下部 紫音選手の作った笠間焼

焼成前
焼成後
日下部 紫音選手

制作を通じて、形を整えて完成させる難しさと職人さんたちのすごさを実感しました。今回、私が実際に作って改めて気付いたように、笠間焼の魅力がもっと伝わってほしいと思います!ありがとうございました!

辻 彩夢選手の作った笠間焼

焼成前
焼成後
辻 彩夢選手

以前から陶芸に興味があったので、今回笠間焼を体験をさせていただくことになり、本当に嬉しかったです。ろくろでの焼き物は常に台が回転しているので、力の強さや力の方向を調節するのがとても難しかったです。機会があれば是非またやりたいと思いました。

志村 亜貴子選手の作った笠間焼

焼成前
焼成後
志村 亜貴子選手

今回初めて陶芸を体験してみて、最初に丁寧に教えて頂いたのですが、手の使い方や力の入れ具合がすごく難しかったです。それで形が崩れたり、思い通りの形ならなかったり、逆に味のある形になったりと奥深さを感じました。
仕上がりも不安でしたが色もシンプルでなかなか良い物ができました。
チームの仲間と野球以外の体験ができとても楽しかったです。

杉山 綸選手の作った笠間焼

焼成前
焼成後
杉山 綸選手

笠間焼は初めての体験でしたが、小さい頃に行った陶芸体験を思い出せて懐かしさと共に癒されました。出来上がりの色合いや形も可愛くて早速愛用しています。
素敵な体験をさせていただきありがとうございました!

松木 紗綾選手の作った笠間焼

焼成前
焼成後
松木 紗綾選手

他県出身のため笠間焼という伝統工芸品を今回はじめて耳にしました。
ただ、機会をいただきこの手で体験できたことにより、笠間焼の美しさ、陶芸の楽しさを身に沁みて感じることができました。
個性が詰まったわたしのお皿、食卓にたくさん登場しています!

六角 彩子選手の作った笠間焼

焼成前
六角 彩子選手

笠間焼体験では、土の感触やろくろの動きが楽しく、自分だけの器を作る喜びを味わいました。
集中して無心になれる時間が心地よく、焼き上がりがとても待ち遠しかったです。また挑戦したいと思いました。

數田 彩乃選手の作った笠間焼

焼成前
數田 彩乃選手

笠間焼のろくろ体験は、土の感触や回転のリズムが心地よく、集中する時間がとても楽しかったです。世界に一つだけの器が作れて感動しました!

岡田 桃香選手の作った笠間焼

焼成前
焼成後
岡田 桃香選手

少しの手の角度や力の入れ具合で全く違うものができるので、最初の方は形を整えるのが難しかったのですが、完成品は思い通りの形にすることができとても楽しかったです!
自分らしい食器を作ることができたかなと思います!
今回地元である茨城県の伝統工芸品に触れることができ本当によかったです!
貴重な体験をさせていただきありがとうございました!

茨城ゴールデンゴールズ女子チームの選手の皆さんに楽しんでいただけて何よりです!

体験終了後に桧佐陶工房さんの前で記念撮影

そして、最後までご覧いただいた皆様にプレゼントのお知らせ!

茨城ゴールデンゴールズ女子チーム×笠間焼 プレゼント情報

今回8選手が製作した2つの焼き物のうちの一つを、読者の皆様にプレゼント!

Xアカウントをフォローして、コメントもしくはDMにてプレゼントCPへの参加意思をお知らせください!抽選後に8名の方に当選のご連絡をさせていただきます!※選手や品目の指定はできかねますのでご了承ください

カエルくん

Xアカウントだよー!https://x.com/kaeru_kogei

この企画が「伝統的工芸品を日常で味わう」きっかけになれば嬉しいです。まずは使ってみる、そしてもっと知りたくなったり、体験してみたくなれば、工房やギャラリーなどに足を運んでみる。そんな風に皆さんの生活に少しでも伝統的工芸品が関わり、ほんの少しだけ日本の伝統や気候風土を意識した生活を送る人が増えれば、伝統工芸の魅力を発信するWebメディアとしてこれ以上嬉しいことはありません!

最後に、本企画に協力してくださった桧佐陶工房さん、茨城ゴールデンゴールズ女子チームの皆さんありがとうございました!

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