【伝統工芸士を目指すなら】あなたにぴったりの伝統工芸職人養成施設が見つかる!|関東・甲信越編

この記事では全国各地の産地や工房などが運営する、伝統産業の担い手や伝統工芸の職人を養成する施設・事業を地域別にまとめています。

この記事では、関東・甲信越地方の、5施設・事業をご紹介しています。※全てを網羅しているわけではございませんので、予めご了承ください。

カエルくん

「こんな施設知ってるよ」などの情報提供大歓迎です!

2023年11月時点で募集が終了している施設・事業もありますので、添付のホームページ等で最新情報の確認をお願い致します。

この記事の目次

関東・甲信越地方

東京都、茨城県、栃木県から5つを取り上げています。

荒川の匠育成事業

地域東京都荒川区
種別勘亭流・寄席文字・江戸文字(中村泰士氏)
木版画摺(小川信人氏)
額縁(吉田一司氏)
彫金(田村尚子氏)
対象おおむね30歳までの方で、将来、区内で職人として従事する意思があり、実習期間中1ヵ月のうち10日以上実習を受けられる方
内容職人への弟子入り
※研修手当て1日あたり3,000円(限度額は月額60,000円まで)
選考方法書類選考及び面接
お問い合わせ先地域文化スポーツ部生涯学習課荒川ふるさと文化館
〒116-0003
荒川区南千住六丁目63番1号
TEL:03-3807-9234
FAX:03-3803-7744
区政広報部広報課報道映像係
〒116-8501
荒川区荒川二丁目2番3号(本庁舎4階)
TEL:03-3802-3111(内線:2135) 
FAX:03-3802-0044
HPhttps://www.city.arakawa.tokyo.jp/a004/kouhou/houdou/20230914.html

荒川ふるさと文化館では、荒川区に伝えられてきた江戸の伝統や文化を未来に伝えるために、伝統工芸に関心があり、職人への弟子入りを希望する若者を募集しています。

荒川区は、東京23区の北東に位置する隅田川に囲まれた下町で、江戸時代から伝えられてきた技術(伝統工芸技術)を持つ職人さんが、たくさん活躍しています。

伝統工芸技術は、荒川区が誇る文化財であり、協力しあって大切に守っています。荒川区に伝えられてきた江戸の伝統や文化を未来に伝えるために、伝統工芸に関心がある若者、職人さんへの弟子入りを希望する若者をサポートするのが「荒川の匠育成支援事業」です。

カエルくん

平成21年度から実施されていて、現在までに17名の修了者がいるんだって。

参考
荒川の匠育成事業・伝統工芸の職人見習い募集中!~伝統工芸技術の職人を目指す意欲ある若者を支援します

HANASHYO’S 日本初 職人主催の江戸切子専門スクール

地域東京都江東区亀戸
種別江戸切子
対象■体験コース
まずは江戸切子にチャレンジしてみたい方
■入門コース
5回でぐい呑みを一つ自分で完成させるコース
■初級コース
さらに美しく繊細なぐい呑みを制作したい方へ
■中級コース
ぐい呑み以外にもチャレンジしたい方へ
■上級コース
華硝の工房で本格的に江戸切子が学べる
■インストラクターコース
江戸切子の良さを伝えたい
■江戸切子職人養成コース
江戸切子職人として華硝で働きたい
内容職人への弟子入り
※研修手当て1日あたり3,000円(限度額は月額60,000円まで)
選考方法
お問い合わせ先TEL:03-5858-9175
Mail:hanashyo_s@edokiriko.co.jp
HPhttps://www.edokiriko.co.jp/school/

日本で唯一江戸切子職人が経営する江戸切子スクールHANASHYO’S。華硝独自の繊細な切子(カット)の技術を学ぶことのできるスクールです。

スクールを運営する華硝では、10〜15回のレッスンを終えたスクール生の卒業後の活躍の場として、自社工房での採用を行っています。

カエルくん

パートタイム制を採用することで、多様な人材確保ができているんだって!

参考
Hanashyo’S | 日本初 職人主催の江戸切子専門スクール<江戸切子の体験~職人養成まで>

東京表具内装職業訓練校|表具研修グループ

地域東京都板橋区
種別工作法技能(掛軸・襖・額・屏風・内装)・色彩・意匠図案・その他
対象原則として、都内の「表具・経師・内装」業を営む当協会所属の事業所の師弟・従業員
その他、将来にこの職種を生業とする意思のある方
内容2ヵ年(4月~翌年3月を以って1ヵ年とする)
週1回で月4回~5回(2年間の総合訓練時間1,400時間)
※卒業時、技能照査合格者は公認技能士補を取得し、2級技能検定試験学科試験を免除する
選考方法選考委員会により決定
お問い合わせ先文化協会事務局 能力開発部
TEL:03-5826-1773
HPhttps://tokyo-hyougu.jp/school/

「江戸表具」は令和4年11月16日に経済産業省に指定された、比較的新しい伝統的工芸品です。

表具の歴史は奈良時代に始まりますが、江戸表具の産地形成は、17世紀初頭、江戸の徳川幕府開設時に、京都から大名・寺社のお抱え表具師がともに上京し江戸に居を構えたのが始まりです。

紙や布地を糊で貼り合わせる技術「裏打ち・下張り・上張り」や、本紙の周囲に布地や紙を継ぎ合わせ一体化する技術「切継ぎ」で製作され、掛軸、巻子、襖、屏風、額、衝立、壁張付等、部屋や押入れの仕切り、室内装飾及び書や絵画の保存を目的に様々な用途で用いられます。

カエルくん

特典として、卒業時、技能照査合格者は、公認技能士補を取得し、2級技能検定試験の学科試験が免除されるよ。

参考
東京表具経師内装文化協会
「東京三味線」、「東京琴」、「江戸表具」を伝統的工芸品として指定しました(METI/経済産業省)

結城紬産地振興人材育成事業 結城紬研修

地域茨城県結城市
種別結城紬
対象(1)県内事業所にて結城紬製造に従事している方、もしくは県内に住所を有し(注1)研修修了後に結城紬製造に従事できる方
(2)品行方正、心身ともに健康な方
内容■織物基礎
結城紬製造工程
織物設計(糸量計算等)
機結び
たて結びなど
■糸準備
糸繊度計算方法
糸揚げ体験 
■染色
浸染基礎座学
染料計算、計量方法 
かせ糸染色実習
■製織準備①(無地・縞)
下糊付け
繰り返し・かせ上揚げ
整経・本糊付け
■製織準備②(無地・縞)
先分け・筬通し・機巻き
前結び・小巻き
掛糸かけ・かしあげ
■製織(無地・縞)
地機製織(帯地1本、着尺地2反)
■絣製織
絣の構成
100亀甲製織基礎
選考方法面接審査により、研修生の選考を行います。
お問い合わせ先茨城県産業技術イノベーションセンター繊維高分子研究所
担当 繊維・紬グループ 
TEL:0296-33- 4154
Mail:tumugi2●itic.pref.ibaraki.jp
HPhttps://www.itic.pref.ibaraki.jp/seni/kensyu/index.html

結城紬は、茨城県結城市を中心に、茨城県・栃木県の鬼怒川流域で生産される絹織物です。

結城市は鎌倉時代に結城朝光(ともみつ)氏が初代当主となって以降、約420年に亘って結城家が治めた地で、城下町としての面影を残しています。

結城紬の製作には約40の工程を要し、その全てが手作業によって行われます。
中でも、結城紬の特有な工程として知られている、

  • 繭を広げた真綿より両手を使ってすべての糸を紡ぐ「糸つむぎ」
  • 絣かすり模様を出すため、糸を染色する際に染料が付かないよう糸でくくる「絣くくり」
  • 日本で最も古い織り機といわれる地じ機ばたを使った「地機織り」

があります。

これらの3工程は1956年に国の「重要無形文化財」に登録され、結城紬のうち、これらの3工程を取り入れたものが「重要無形文化財結城紬」と呼ばれています。

カエルくん

2010年に結城紬は「ユネスコ無形文化遺産」に登録されたんだよ。

参考
地場産業「結城紬」の後継者育成

紬織物技術支援センター

地域栃木県小山市
種別結城紬
対象
内容伝習生、研究生の育成
結城紬一貫生産工程研修
糸つむぎ講習会
選考方法
お問い合わせ先栃木県産業技術センター紬織物技術支援センター
TEL:0285-49-0009
HPhttps://iri.pref.tochigi.lg.jp/index.php?id=244

いかがでしたでしょうか。

気になるものがあったら、公式サイトなどで詳しく調べてみましょう。お手軽に始められる「週末職人」なんかも面白いかもしれません。

情報の訂正・削除、掲載希望等がございましたら、お

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事の目次