【伝統工芸士を目指すなら】あなたにぴったりの伝統工芸職人養成施設が見つかる!|東海編

この記事では全国各地の産地や工房などが運営する、伝統産業の担い手や伝統工芸の職人を養成する施設・事業を地域別にまとめています。

この記事では、東海地方の、3施設・事業をご紹介しています。※全てを網羅しているわけではございませんので、予めご了承ください。

カエルくん

「こんな施設知ってるよ」などの情報提供大歓迎です!

2023年11月時点で募集が終了している施設・事業もありますので、添付のホームページ等で最新情報の確認をお願い致します。

この記事の目次

東海地方

岐阜県、愛知県から3つを取り上げています。

飛騨職人学舎

地域岐阜県高山市
種別木工芸
対象2024年4月1日の時点において満18歳に達する者で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定試験合格者。(18〜24歳)
内容2年間の共同生活を通じて、職人としての生活習慣や考え方を身に付ける。
1年目-徹底した手加工技術の習得。
2年目-機械加工での家具製作を通じて、木製家具の知識・技能を習得する。
3〜4年目-現場力を身に付ける。図面を見て製作でき、造作家具の現場取り付けができる。また、施主、設計士と製作における交渉ができる。また、自分の作業の合間を見て後輩の指導を行うことができる。
5年目以降-技術はもちろん家具製作の工程・構造を理解できる。また、会社全体やそれぞれの活躍の場でリーダーとなれるように、皆を統率していける人材になることを目指す。
2年(3年目以降は飛騨産業社員として採用)
※全寮制
選考方法令和6年4月入学生を応募受付中です。選考は随時おこないます。
※高校生の選考は9月以降となります。
お問い合わせ先飛騨産業株式会社 総務課 担当:内木
〒506-8686
岐阜県高山市漆垣内町3180
Mail:recruit@hidasangyo.com
HPhttps://hidasangyo.com/craftsman/

2014年より開校された飛騨職人学舎。飛騨職人学舎の特徴は、でっち制度です。

でっち(丁稚)というのは、商人や職人の家に住みこみで雇われ、雑用や使い走りをしながら作法や仕事のいろはを学ぶもので、江戸時代から長く日本でおこなわれてきた人間教育のメソッドです。親方と生活を共にすることで技ばかりか心や立ちふるまいも身に継いで、一人前の職人になっていくというものです。

卒業生は技能五輪全国大会で入賞を果たすなど、優秀な成績を収めています。

カエルくん

でっち制度を経て卒業する時には、卒業製作として「お世話になった人へ贈る家具」を製作するんだって。

参考
飛騨職人学舎 | 飛騨産業株式会社【公式】 | 飛騨の家具、国産家具

多治見市陶磁器意匠研究所

地域岐阜県多治見市
種別美濃焼
対象■デザインコース・技術コース
年齢満18歳以上満30歳以下の者(1993年4月2日から2006年4月1日までに出生の者)
高等学校卒業若しくは卒業見込みの者又は高等学校を卒業した者と同等程度の知識及び技能があると認められる者
養成科目に関する業務に従事し、又は従事しようとする者
品行方正であって、研究に熱意を有する者
■セラミックスラボ
年齢満20歳以上満40歳以下の者(1983年4月2日から2004年4月1日までに出生の者)
デザインコースを修了した者又は技術コースを修了した者若しくはこれらの者と同等程度の知識及び技能があると認められる者
養成科目に関する業務に従事し、又は従事しようとする者
品行方正であって、研究に熱意を有する者
■セラミックスラボ外国人特別選考
年齢満20歳以上満40歳以下の者(1983年4月2日から2004年4月1日までに出生の者)
デザインコースを修了した者又は技術コースを修了した者若しくはこれらの者と同等程度の知識及び技能があると認められる者
養成科目に関する業務に従事し、又は従事しようとする者
品行方正であって、研究に熱意を有する者外国籍を有する者であって、日本滞在歴が概ね7年以下である者
日本語または英語で意思疎通が出来る者
内容■デザインコース[2年間] 
デザインコースは、使い手の想いや時代性を考え、やきものの魅力を活かした、私たちの生活をより一層 楽しくする道具としての陶磁器制作を行います。
■ 技術コース[2年間 ] 
技術コースは、さまざまな素材の研究や技法の実践を通して、工芸的なアプローチでそれぞれの個性や 表現による新しい陶磁器制作を行います。 
■セラミックスラボ通常選考[1年間または2年間 ] 
セラミックスラボは、研究生それぞれのテーマに沿って、1年間(引き続き1年を上限として延長も可能) じっくりと制作・研究を深く掘り下げながら、世界を舞台に活動するための陶磁器制作を行います。
選考方法■デザインコース・技術コース
面接試験(15分)
書類試験(事前提出)
小論文 「陶磁器意匠研究所を志望した動機」と「陶磁器を選んだ理由について」
■セラミックスラボ
面接試験(15分)
書類試験(事前提出)
小論文「自身の制作姿勢について」と「陶磁器意匠研究所で取り組む研究テーマ」
■セラミックスラボ外国人特別選考
外国人特別選考出願者の入所試験はメールによる書類審査となります。
お問い合わせ先多治見市陶磁器意匠研究所人財育成グループ
〒507-0803
岐阜県多治見市美坂町2丁目77番地
HPhttps://www.city.tajimi.lg.jp/ishoken/

多治見市陶磁器意匠研究所では「美濃焼」をグローバルに宣伝するために留学生制度も設けており、これまでに40ヵ国以上からの学生を受け入れています。

国内外問わず、様々な公募展で入選を果たす優秀な卒業生を輩出しています。

また、人財育成の他に業界支援にも力を入れており、3Dスキャナーの効果的活用方法を探る研究や、食器安全対策に関する相談なども受け付けています。

カエルくん

館内に作品展示スペースがあって、年に1〜3回の展覧会が行われているよ。

参考
多治見市陶磁器意匠研究所

新世紀工芸館:研修制度

地域愛知県瀬戸市
種別陶芸コース
ガラス工芸コース
対象(1)美術・芸術大学などの学校において陶芸あるいはガラス工芸専攻を卒業・修了した者、もしくは同等以上の知識・技能・経験を有すると認められる者
(2)2年間を通して、1週間につき5日以上の研修活動に専念できる者
(3)外国籍の場合は、2年間を通して日本国内に滞在できる資格を有する者
内容それぞれの工房で研修生を受け入れ、カリキュラムのない自由な創作活動を通じて研修生の新しい試みや創作を支援します。
選考方法
お問い合わせ先〒489-0815
愛知県瀬戸市南仲之切町81番地の2 瀬戸市新世紀工芸館
TEL:0561-97-1001
HPhttp://www.seto-cul.jp/new-century/training.html

修了生の声

増原さん

■第6期陶芸コース修了生 増原 嘉央理さん
カリキュラムを設けていないところが最大の魅力ではありますが、その分、作家として自主性や自己管理が求められる環境だと思います。ご自身が学びたい事、やりたい事が決まっているのならば最良の環境ではないでしょうか

小林さん

■第12期陶芸コース修了生 小林 由依さん
海外からのレジデンス作家が訪れたときには一緒の空間で制作をし、2年間で多くの知識と機会と刺激を与えてくれました

藤掛さん

■第5期ガラス工芸コース修了生 藤掛 幸智さん
毎日自由に制作に取り組め、ガラスと向き合う時間を充分に得ることができるため、新世紀工芸館を選びました

植村さん

■第10期ガラス工芸コース修了生 植村 宏木さん
実験的な試みをする際に、陶芸のノウハウを参考にすることができ、周囲に窯業をはじめとしたものづくりに関わる企業も多く、素材や技術、道具、知識などが幅広く手に入りやすい環境だと感じました」

カエルくん

実際に研修を終了した人の声が聞けるのは、進路を決めるためにはありがたいよね!

参考
瀬戸市新世紀工芸館 陶芸・ガラス工芸コース 研修制度案内2024


いかがでしたでしょうか。

気になるものがあったら、公式サイトなどで詳しく調べてみましょう。お手軽に始められる「週末職人」なんかも面白いかもしれません。

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