【播州そろばん】青山スクエアで「マイそろばんつくり」を体験してみました!

伝統工芸 青山スクエア」とは東京都港区に位置する、日本各地の伝統工芸品を一堂に集めた展示販売施設です。職人による製作実演や、子供から大人まで楽しめる製作体験などのイベントが開催されています。

以前からイベントの存在は知ってはいたものの、なかなか足を運べておらず、、、
念願かなって今回初めて青山スクエアでの製作体験を行うことができたので、その様子をお届けしたいと思います!今回体験させていただいたのは播州そろばんの「マイそろばんつくり」です!枠や珠の色を選べるなど、世界に一つだけのオリジナルそろばんが作れるのだとか、、、

早速体験の様子を紹介したいところですが、製作体験の前に少しだけ、播州そろばんについて学んでみましょう!※青山スクエア、講師の宮永さんに取材・写真掲載の許可をいただいております。

この記事の目次

播州そろばんとは

播州そろばんとは、兵庫県小野市、三木市などで生産されるそろばんを指します。そろばんとは、「足す」「引く」「掛ける」「割る」などを計算するための道具で、電卓が登場するまで、生活に欠かせない計算道具として学校やお店で使われていました。

カエルくん

世界最古の計算道具として発見されたのはサラミス島(ギリシャ)の「線そろばん」と言われているんだ!

そろばんは室町時代末期に中国から日本に伝わったと言われています。「播州そろばん」のルーツは中国から直接小野に伝わったのではなく、滋賀県の大津(※大阪府の堺市との説もあり)から隣町の三木を経由して小野に入ってきたと言われています。安土桃山時代に豊臣秀吉の三木城攻めから大津に逃れた人々が、大津でそろばん製造の技術を学び、その後地元へと持ち帰ったそうです。

江戸時代に入り、平和な世の中になると商業・貨幣経済が盛んになり、寺小屋では「読み・書き・そろばん」が重要視され、そろばんの需要はどんどん高まっていきました。

カエルくん

小野で初めて店舗を構えてそろばんの販売を行ったのは、醤油製造業を営んでいた井上太兵衛なんだって!

長くなりそうなので、今回はここまで。播州そろばんについてもっと知りたくなった人は、また別の記事でご紹介します!

それでは今回体験させていただいた、「マイそろばんつくり」の様子をご覧ください!

マイそろばんつくり(播州そろばん)を体験してみました!

制作体験:マイそろばんつくり(播州そろばん)

今回は12桁のマイそろばんを作りました!

マイそろばんつくりでは、そろばんを構成する「枠(わく)」「褄(つま)」「珠(たま)」などを自分の好きな色で組み合わせて、世界に一つだけの自分オリジナルのそろばんを作ることができます。

マイそろばん完成サンプル
カエルくん

こんなカラフルなそろばん見たことない!!

まずはじめに、上枠、下枠、褄、梁(はり)を5色から選びます。

上枠を選びます
下枠を選びます
褄を選びます

上枠、下枠、褄はそれぞれ違った色を選んでもいいし、すべて同じ色にしてもOK!

今回はすべて無垢にしました!

梁を選んだら、外観が見えてきた

上枠、下枠、褄、梁、それぞれの色を選んだ後は、梁に桁を打ち込んでいきます。

1桁目
2桁目

どんどん打ち込んでいきます。

そして、、、

12桁すべて打ち込み完了!

続いて、五珠を11色の中から選びます。

マイそろばんの雰囲気を決める重要なチョイス。今回選んだのは、、、
ゴールド!(今回からの新色とのこと)
カエルくん

ゴールドのそろばんかっこいいな!

五珠を入れたら、講師の宮永さんに上枠と褄をはめてもらいます。

さすがプロ!スムーズな手つきでそろばんの形が浮き上がってきました!

宮永さんに上枠と褄をはめてもらった後は、一珠を11色の中から選びます。
悩んだ結果、選んだ珠の組み合わせと珠の色は、、、

すべて黒色!

高級感溢れるそろばんが出来上がってきました!

宮永さんに下枠をはめてもらいます

下枠をはめてもらったあとは、上下枠を固定するためのネジを選びます。

ネジも黒色をチョイス!

完成まであと少し!
選んだネジで四隅を締めていきます。

一気に最後まで閉めないのがポイントなのだそう

最後に、、、

ネジの締まり具合や、珠の滑り具合を調整してくれます

最終チェックをしてもらったら、完成!!!

「無垢枠+ゴールド+黒色」のマイそろばんの完成!
名前シールを貼ることも出来ます!

人生で初めて、そろばんを作ってみた感想は、、、

「めちゃくちゃ楽しいじゃないか!!!!!」

幼少期の頃にそろばん教室に通っていたこともあって、当時を思い出しました。級のシールをそろばんに貼ったりして、自分なりにマイそろばんを育てていたな〜と、懐かしい気持ちになりました。

そのことを講師の宮永さんに伝えると、、、

即席そろばん教室開講!笑

願いましては〜

465×38=???

計算結果は「17670」に

正解は、、、

465×38=17670

カエルくん

正解だ〜!

数十年ぶりのそろばんでも、指が覚えていました。笑
マイそろばんつくり、即席そろばん教室、優しく教えてくださった講師の宮永さんと藤井さん、本当にありがとうございました!ぜひ皆さんも青山スクエアでの「マイそろばんつくり」を体験してみてください〜!

そろばんビレッジについて

オリジナルそろばん製作所「そろばんビレッジ」(株式会社ダイイチ)
今回体験させていただいた「マイそろばんつくり」は、兵庫県小野市にある「そろばんビレッジ」でも体験出来ます!
webサイト:http://daiichi-j.com/village-2

播州そろばんの展示販売も行われています

今回のイベント「播州そろばんの新たな挑戦」では製作体験の他にも播州そろばんの展示販売も行われています。

「愛木そろばん」制作への取り組み
リユースそろばん
播州そろばんとのコラボレーション
他にもアイデアそろばんがたくさん!

最後に

最後までご覧いただきありがとうございました!この楽しさを皆さんにもぜひ体験していただきたいです!!会期中青山スクエアの近くに寄った方、小野市の近くを訪れた方はぜひ「マイそろばん」を作ってみてください!子供から大人まで楽しめるはずです!

改めまして、今回の取材をご快諾いただいた青山スクエア様、優しくそろばん作りを教えてくださった宮永様、藤井様ありがとうございました!

今回講師をしてくださった宮永英孝さん
参考文献

播州そろばん そのルーツと歴史を訪ねて|久保田 輝雄 鹿野 文 著 三帆舎
伝統工芸のきほん⑤ 和紙と文具 理論社

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