今こそ知っておこう!あなたのまちの伝統的工芸品!Vol.22高知県編

この記事では全国各地に存在する、全241品目(※2023年10月26日時点)の伝統的工芸品を都道府県ごとに紹介する連載シリーズです。いきなり全241品目に目を通すのは大変だと思うので、まずは自分の地元の伝統的工芸品を知るところから始めてみるのはどうでしょう。

第22回は高知県編!それでは早速見ていきましょう!

この記事の目次

経済産業省が指定する伝統的工芸品とは

地元の伝統的工芸品を知る前に、「伝統的工芸品とは何か」というところから説明していきます。

まず、「伝統工芸品」とは長年受け継がれている技術や技法を用いて作られた工芸品のことをいいます。その数は各都道府県で指定されているものだけでも1,300品目を超えています。指定に統一のルールはなく、各自治体が独自のルールを設けて指定しています。一方「伝統”的”工芸品」とは昭和49年に制定された「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」に基づき、経済産業大臣の指定を受けた工芸品を指します。

詳しくは第1回の北海道編で紹介していますので、そちらをご覧ください。

高知県の土地特性

高知県は7つのエリアに分けられます。温暖で雨が多く、県の面積の約80%が森林が占めており古くから林業が盛んでした。また日本有数の清流として知られる仁淀川(によどがわ)が流れており、透明度と青さから「仁淀ブルー」と称されています。

カエルくん

坂本龍馬の出身地として有名だね!

経済産業省が指定する高知県の伝統的工芸品

高知県には土佐和紙(とさわし)、土佐打刃物(とさうちはもの)の2品目があります。2品目とも高知県の自然環境から生まれた伝統的工芸品であることが特徴です。

土佐和紙(とさわし)

出典:高知市|https://www.city.kochi.kochi.jp/index2.html

土佐和紙は1000年以上の歴史を持ち、福井県の越前和紙・岐阜県の美濃和紙とともに日本三大和紙の一つに数えられます。種類の豊富さに特徴をもつ土佐和紙ですが、中でも「土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)」は世界で一番薄い和紙として知られています。

主な産地

告示

■技術・技法
1抄紙は、次の技術又は技法によること。
(1)「流し漉き」又は「溜め漉き」によること。
(2)簀は、竹製、かや製又は紗製のものを用いること。
(3)「ねり」は、トロロアオイ又はノリウツギを用いること。
2乾燥は、「板干し」又は「鉄板乾燥」によること。
■原材料
主原料は、コウゾ、ミツマタ、ガンピ、アサ、竹又はわらとすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0909/

分類

和紙

指定年月日

1976年12月15日

土佐打刃物(とさうちはもの)

出典:高知市|https://www.city.kochi.kochi.jp/index2.html

高知県は温暖多雨で良木が多く林業が発展し、古くから刃物が作られてきました。土佐打刃物の特徴は金型を使用する「型鍛造(かたたんぞう)」ではなく、用途や場所に合わせた形を作る「自由鍛造」で行うことです。

主な産地

告示

■技術・技法
1成形は、鉄、炭素鋼又は鉄及び炭素鋼を炉で熱し、鎚打ちにより打ち延ばし及び打ち広げをすることにより行うこと。
2斧及び鳶のひつは、「ひつ抜き」により行うこと。
3鋸は、胴と一体の材料で、「首・中子造り」を行うこと。
4鎌、包丁、鉈及び柄鎌の焼入れは、「泥塗り」を行い急冷すること。
5片刃鉈にあっては、「樋」を付けること。
6「歪取り」、「刃付け」、「研ぎ」及び「仕上げ」は、手作業によること。
■原材料
1使用する素材は、鉄、炭素鋼又は鉄及び炭素鋼とすること。
2柄は、木製とすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0713/

分類

金工品

指定年月日

1998年5月6日

一度は行きたい関連施設

高知県には2つの伝統的工芸品があることがわかりました。高知県の森林率84%は全国1位で、林業から発展した工芸品や、和紙の製造に必要な綺麗な水が身近にあることが高知県の伝統的工芸品の特徴でしたね。それでは高知県で伝統工芸を体験できる施設をみていきましょう!

いの町紙の博物館

出典:NIYODO BLUE!|https://niyodoblue.jp/

1985年に土佐和紙の振興を図るために開館した博物館です。和紙の歴史と文化、原料・用具などが展示されています。他にも職人による「流し漉き」の実演や、実際に紙漉き体験をすることもできます。

井上手漉き工房

出典:井上手漉き工房|https://www.tosawashi-inoue.net/

井上手漉き工房は、明治から4代続く手漉き和紙の工房です。工房見学や、土佐和紙タペストリー・土佐和紙ランプシェードなどの製作体験をすることができます。また企業や地域のイベント等への出張ワークショップにも対応しています。

株式会社迫田刃物

出典:迫田刃物ECページ|https://craftmansjapan.hp.peraichi.com/sakodahamonoec/

株式会社迫田刃物は、1973年創業の包丁専門工房です。工房では包丁製造(鍛造から手砥ぎ仕上げまで)の体験教室や小中学生向けの「包丁砥ぎ体験教室」など、包丁文化継承のための取り組みも行っています。

最後に

高知県編、いかがでしたでしょうか?
土佐(高知県)は幕末期に数多く登場するので、歴史的な面は皆さん知るところでしょう。一方で豊かな自然や、豊かな自然が生んだ伝統的工芸品については知らない方も多いのでは?ぜひ高知県の新たな一面を見つけてみてください!

カエルくん

高知県は「よさこい」発祥の地でもあるんだ!

参考サイト/文献
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