今こそ知っておこう!あなたのまちの伝統的工芸品!Vol.16岡山県編

この記事では全国各地に存在する、全241品目(※2023年10月26日時点)の伝統的工芸品を都道府県ごとに紹介する連載シリーズです。いきなり全241品目に目を通すのは大変だと思うので、まずは自分の地元の伝統的工芸品を知るところから始めてみるのはどうでしょう。

第16回は岡山県編!それでは早速見ていきましょう!

この記事の目次

経済産業省が指定する伝統的工芸品とは

地元の伝統的工芸品を知る前に、「伝統的工芸品とは何か」というところから説明していきます。

まず、「伝統工芸品」とは長年受け継がれている技術や技法を用いて作られた工芸品のことをいいます。その数は各都道府県で指定されているものだけでも1,300品目を超えています。指定に統一のルールはなく、各自治体が独自のルールを設けて指定しています。一方「伝統”的”工芸品」とは昭和49年に制定された「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」に基づき、経済産業大臣の指定を受けた工芸品を指します。

詳しくは第1回の北海道編で紹介していますので、そちらをご覧ください。

岡山県の土地特性

岡山県は美作(みまさか)、備前、備中の3つのエリアに分けられます。岡山県は、山陽道の中央に位置しており昔から重要な交通の要衝でした。年間を通して雨や雪が少なく温暖で日照時間が長く「晴れの国おかやま」とも呼ばれています。

カエルくん

桃太郎伝説の舞台は岡山県だね!

経済産業省が指定する岡山県の伝統的工芸品

岡山県には勝山竹細工(かつやまたけざいく)、備前焼(びぜんやき)の2品目があります。それでは、2つの伝統的工芸品を詳しくみていきましょう。

勝山竹細工(かつやまたけざいく)

出典:岡山県ホームページ|https://www.pref.okayama.jp/

勝山竹細工は、原材料であるマダケを火であぶったり煮沸したりしないのが特徴です。作った当初は鮮やかな青竹色ですが、使い込んでいくうちに青色から飴色に変わる経年変化を楽しむことができます。

主な産地

告示

■技術・技法
1「こしらえ」は、次の技術又は技法によること。
(1)「寸取り」には、「寸竹」を用いること。
(2)「洗い」をした後、「外節削り」及び「荒割り」をすること。
(3)「輪竹」造りは、「内節落し」、「幅決め」及び「面取り」をすること。この場合において、「そうけ」、「めしぞうけ」及び「米あげぞうけ」に使用するものにあっては、「つがい削り」をすること。
(4)「外輪」造りは、「へちる」、「幅決め」及び「面取り」をすること。この場合において、「そうけ」及び「めしぞうけ」に使用するものにあっては、「端削り」をすること。
(5)「内輪」造りは、「厚さ決め」、「幅決め」及び「面取り」をすること。この場合において、「そうけ」及び「めしぞうけ」に使用するものにあっては、「端削り」をすること。
(6)「穂竹」造りは、「厚さ決め」、「幅決め」及び「細割り」をすること。この場合において、「そうけ」及び「めしぞうけ」に使用するものにあっては、「端削り」をすること。
(7)「芯骨」及び「小骨」造りは、「幅決め」、「へちる」、及び「厚さ決め」をすること。この場合において、「みぞうけ」に使用するものにあっては、「止め作り」をすること。
(8)「ひご」造りは、「へちる」、「中割り」、「厚さ決め」、「幅決め」及び「面取り」をすること。この場合において、「そうけ」、「めしぞうけ」及び「米あげぞうけ」に使用するものにあっては、「細割り」をすること。
(9)「外当て」及び「内当て」造りは、「へちる」、「幅決め」及び「面取り」をすること。「外当て」にあっては、「端削り」をすること。
(10)「つる」及び「こうがい」造りは、「厚さ決め」、「幅決め」、「面取り」及び「端取り」をすること。
(11)「足」造りは、「切り込み」及び「面取り」をすること。
(12)「くさび」造りは、「厚さ決め」、「幅決め」及び「端削り」をすること。
2「編み」は、次の技術又は技法によること。
(1)「輪造り」をすること。
(2)「中組」をした後、「小骨裂き」及び「ひご編み」をすること。この場合において、「中組」及び「ひご編み」は、「ござ目編み」によること。
3「縁仕上げ」は、「当て縁仕上げ」によること。
4「みぞうけ」にあっては、「くさび入れ」をすること。
■原材料
使用する竹材は、マダケ又はこれと同等の材質を有するものとすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0628/

分類

木工品・竹工品

指定年月日

1979年8月3日

備前焼(びぜんやき)

出典:岡山県ホームページ|https://www.pref.okayama.jp/

備前焼は、釉薬(ゆうやく)を使わず1200〜1300℃の高温で10日程度焼いて作ります。土の性質や、窯への詰め方や窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などによって変化するため、一つとして同じ色、同じ模様にならないのが特徴です。

主な産地

告示

■技術・技法
1成形は、ろくろ成形、たたら成形、押型成形又は手ひねり成形によること。
2素地の模様付けをする場合には、へら目、櫛目、透かし彫り、はり付け又は「彫り」によること。
3塗り土をする場合には、「とも土」によること。
4火だすき、「胡麻」、「桟切」、「牡丹餅」、「伏せ焼」又は「青備前」を焼成により出現させること。
■原材料
使用する陶土は、「ヒヨセ粘土」、「長船黒土」、若しくは「山土」又はこれらと同等の材質を有するものとすること。

伝統工芸 青山スクエア https://kougeihin.jp/craft/0418/

分類

陶磁器

指定年月日

1979年8月3日

一度は行きたい関連施設

岡山県には2つの伝統的工芸品があることがわかりました。六古窯の一つに数えられる備前、歴史ある街並みが残る備中、宮本武蔵ゆかりの地としても有名な美作、各エリアで違った楽しみ方ができそうですね。ここでは、岡山県で伝統的工芸品に触れることができる施設を紹介します。

備前焼伝統産業会館

出典:岡山観光WEB|https://www.okayama-kanko.jp/

JR赤穂線伊部駅舎を含む備前焼伝統産業会館は建物全体が登り窯の形になっています。1階は観光情報センター、2階では備前焼陶友会員の作品が展示即売されています。3階では土日祝日のみ備前焼作陶を体験することができます。

夢幻庵備前焼工房

出典:夢幻庵|https://mugenan.co.jp/

夢幻庵の体験工房では、充実した陶芸設備を自由に使って陶芸体験をすることができます。手びねり体験や電動ろくろ体験ができ、工房内のカフェでドリンクやスイーツを楽しむことも可能です。

最後に

岡山県編、いかがでしたでしょうか?
備前焼といえば、金重陶陽(かねしげとうよう)、藤原啓(ふじわらけい)、山本陶秀(やまもととうしゅう)、藤原雄(ふじわらゆう)、伊勢崎淳(いせざきじゅん)の5名の作家を人間国宝として排出していることで有名です。そんな5名の作品がみれる「備前焼ミュージアム」は2025年3月31日(予定)まで休館していますが、リニューアルオープンした際にはぜひ足を運んでみてください!

カエルくん

投げても割れぬ、備前焼。

参考サイト/文献
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