「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに大阪は夢洲で開催されている、大阪・関西万博(EXPO2025 OSAKA,KANSAI,JAPAN)。世界各国が思い描く未来社会を体感すべく、今回、東京から足を伸ばし、大阪まで行ってきました。たくさんの価値観と、たくさんのアイデアに出会うことができて大満足!そして、伝統工芸メディア-KAERU-の視点から、「伝統工芸」が未来社会のデザインに深く関わっていることを実感したので、レポート記事にしたいと思います。紹介したいトピックはたくさんあるのですが、特に「伝統工法」や「自然素材」など、伝統工芸と関連性の高いパビリオン・展示場をピックアップしてご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください!
大阪・関西万博について
まずは大阪・関西万博について簡単にご説明します。
「万博」は世界中からたくさんの人やモノが集まるイベントで、 地球規模のさまざまな課題に取り組むために、世界各地から英知が集まる場です。 1970年に日本、そしてアジアで最初に開催された 大阪万博(EXPO’70)は日本の高度経済成長をシンボライズする一大イベントとなりました。 2025年大阪・関西万博は、 2005年に開催された愛・地球博に続き、 20年ぶりに日本で開催される国際博覧会です。
引用:https://www.expo2025.or.jp/overview/purpose/
開催期間:2025年4月13日(日) – 10月13日(月)までの184日間
開催場所:大阪 夢洲(ゆめしま)
大阪・関西万博会場のシンボル|大屋根リング

会場に入るとすぐ目に入ってくる大屋根リングは、「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表す大阪・関西万博会場のシンボル的な存在です。日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫接合(ぬきせつごう)に加え、現代の工法も取り入れて作られています。

大屋根リングは、「最大の木造建築物」として、2025年3月4日にギネス世界記録に認定されたんだ!
調和の未来を紡ぐ|マレーシアパビリオン
マレーシアパビリオンは、マレーシアの多様な文化と活気ある経済を展示しています。中でも印象に残ったのはパビリオン内の「調和の樹」。全ての葉は先住民族の職人が持続可能な天然素材で手織りしており、ラタン編みの伝統を称えるとともに、マレーシアの深い職人技と調和の精神が表現されています。




より良い明日を作り出す|トルクメニスタンパビリオン


パビリオン内では、大型スクリーンでトルクメニスタンの歴史が上映されており、トルクメニスタンの守護神であるアラバイという犬種についても詳しく紹介されていました。また、草原と砂漠を生きる遊牧民の文化が、緻密な絨毯織りの発展に繋がったことが分かる展示内容でした。






先見の明かり|クウェートパビリオン


体験没入型として、一番記憶に残っているパビリオンだと言っても過言ではないほど、入った瞬間から出る瞬間までずっとワクワクできるパビリオンでした。砂漠や産油国としてアイデンティティを存分に生かし、自然とともに生きる大切さや楽しさを感じることができました。






履かない靴?未来の靴のカタチ|フューチャーライフビレッジ


「靴」を着用した人間の歩行による移動は減少する。つまり近い将来、人間は歩かなくなってくるとの視点から、現在私たちが思い浮かべる「靴のカタチ」は変わってくるのでは?というとても面白い展示でした!さらに、日本の気候風土や伝統工法を生かした作品はどれも魅力が詰まっていました。




大人気ですでに完売!ミャクミャク工芸品


2025年2月に中川政七商店主催の「大日本市」で展示されていた「伝統工芸×ミャクミャク」を発見しました。店員さんに話を伺ったところ、どれも人気で5月上旬にも関わらず、既に5商品中4品目が完売したのだそう。


イベント会場で大活躍!会場の至る所にミャクミャクが!
会場に溶け込んでいるミャクミャクを見つけるのも、大阪・関西万博の楽しみ方の一つ!








最後に
各国の歴史・文化を生かしながら、最新技術との融合を体感できる万博はとても貴重な体験でした。自然、伝統、技術の掛け合わせにより生まれる相乗効果が、持続可能な社会を生み出していくのだとしみじみ感じました。大阪・関西万博に行くか迷ってる方は、ぜひ足を運んでみてください!
最後に一言…「大阪・関西万博は最高に楽しい!!」





あと何回行けるかな…